社長×社員 座談

三木組を支える
価値観ってなんだ?
社長と社員が会社のリアルを
語り合う。

中堅社員2人と社長がテーブルを囲み、三木組で働くことのリアルを語り合いました。
3人のざっくばらんなトークから、この会社が大切にしているものが見えてきます。

三木 康資

三木 康資

代表取締役社長

2011年、代表取締役社長に就任。社員一人ひとりがイキイキと働ける環境づくりにも、力を注いでいる。

浜田 学

浜田 学

1996年入社

入社以来、主に経理畑を歩む。現在は総務・経理の機能を併せ持つ事務部の部長を務める。

長田 和也

長田 和也

2011年入社 工事部主任

建設現場の施工管理を担う。現在は8階建マンションの現場所長として、多くの職方を束ねる。

社長×社員 座談会 01

01明るさ、メリハリ、楽しさ。やりがいを生む環境。

  • 浜田 学

    浜田

    今日は座談会ということで、ふだん聞けないようなお話も伺えたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

  • 三木 康資

    三木社長

    せっかくの機会だから、ざっくばらんに話したいね。早速だけど、二人は会社の雰囲気についてはどう感じている?

  • 浜田 学

    浜田

    事務部は基本的に内務の仕事ですけど、しーんと静まり返ってることはなくて、結構にぎやかで明るいですね。営業部がすぐ横にいるからかもしれませんが、いつも絶え間なくだれかが話していて、楽しいですよ。

  • 長田 和也

    長田

    自分は現場仕事なのであまり会社にいませんが、たまに帰ったとき、自分の部署だけでなくどこにいっても違和感がないんです。それが楽ですね。

  • 三木 康資

    三木社長

    そう、社内が明るいのは良いことだね。社員にとって居心地のよくない会社は、来社したお客様にとっても居心地が良いはずがないから。もちろん仕事だから楽しいばかりじゃないけれども、上下関係を気にせずなんでも話せる雰囲気は常にあってほしいと思うな。

  • 長田 和也

    長田

    三木組は昔からこういう社風だったんでしょうか?

  • 三木 康資

    三木社長

    以前はもっと硬い雰囲気のときもあったと思うよ。でも私はそういうタイプじゃない。楽しい場がないと人間ってもたないだろう?やるときはやる、緩めるときは緩める。メリハリが大事だと思うんだよ。

  • 浜田 学

    浜田

    はい、そのメリハリは私も意識しています。たとえば部下に接するときも、きちんと教えるべきところは厳しく指導して、ときには和ませることもあったり。

  • 長田 和也

    長田

    現場でもそうですね。先輩がしていたことに倣って、いま自分も周りと接しています。

  • 三木 康資

    三木社長

    大勢の職人が働く建設現場は、それだけでひとつの会社みたいなものだからね。そこの雰囲気をつくるのは、陣頭指揮をとる現場所長の仕事。長田くんも、成長するとともにそれが自然とできるようになったんじゃないかな。以前と比べてだいぶ明るくなったもんな(笑)。

  • 長田 和也

    長田

    え、そうですか?

  • 三木 康資

    三木社長

    最初は大丈夫かなと思った時期もあったんだよ。いつのまにか自信がついてきたようだね。

  • 長田 和也

    長田

    何もないところから一つの建物を作り上げることには、もちろん最初から大きなやりがいを感じてました。でも所長になってみて、いろんな職人さんたちと一つの目標に向かってやっていくことの面白さを知りました。職人さんから「またいっしょにやりたいね」と声かけてもらえると、本当にうれしいです。

  • 三木 康資

    三木社長

    所長になってから今の現場は2つめだったかな?

  • 長田 和也

    長田

    はい。一昨年、所長として初めて担当した物件はもう無我夢中で、気づいたら竣工していたという感じでしたけど、上司や先輩がいつも気にかけて助けてくれたのは覚えています。すごく有難かったです。

  • 三木 康資

    三木社長

    浜田くんのところは建物を直接つくっているわけではないけれど、大事な仕事だね。「やりがい」はどういうところに感じるかな?

  • 浜田 学

    浜田

    そうですね、たとえば経理というのは、会社の業績を組み立てて企業の血液であるお金を回す仕事ですが、自分は30代の頃からその職に就いていて、実は最初は抵抗があったんです。自分のつくった資料をもとに経営判断がなされるわけでしょう?間違えたらどうしよう、これでいいんだろうか、と常に不安で。でも逆にそれが、徐々にやりがいへと変わっていったんです。自分の仕事が会社の方向を決めるひとつの要素になる。責任者になってからは特に、そこに面白さを感じますね。

社長×社員 座談会 02

02やる気次第でスキルアップ。支えるのはやはりコミュニケーション。

  • 長田 和也

    長田

    会社の人材育成も、社員のやりがいに大きく関わっているような気がします。

  • 三木 康資

    三木社長

    人材育成や人事評価の考え方も時代とともに変わっていかなきゃいけない。昔は個々人が上司の背中を見てついていくという時代もあったけども、今は会社として制度を整える必要があるね。なかでも資格取得のバックアップは大切だと考えているよ。

  • 長田 和也

    長田

    僕は入社してすぐ二級建築士を取りましたが、現場所長になるためには一級建築施工管理技士が絶対に必要。会社から報奨金が出ると聞いて、俄然やる気になって取得したんです(笑)。

  • 三木 康資

    三木社長

    日々の後輩の育成指導はどうかな?

  • 浜田 学

    浜田

    総務経理は現場のようにあまり異動がないので、基本的にマンツーマン指導ですね。今年は入社1年目の男子社員につきっきりです。過去の後輩たちにもみなそうしてきましたよ。

  • 長田 和也

    長田

    現場ではシステム化して教えるのはなかなか難しいかもしれません。聞いてきてくれたことに対して答えるというスタイルですね。例えば、図面をどこから書けばいいかわからないとき。自分もその都度先輩に聞いて、一から教えてもらいました。

  • 三木 康資

    三木社長

    やっぱり最後は社員一人ひとりのやる気だからね。後輩がそうやって臆せず質問し、先輩が丁寧に教える、そういう関係をつくるのが大事だよ。

  • 浜田 学

    浜田

    ところで今年も、社長が肉を焼いてくれる夏のバーベキュー大会はやりますよね?

  • 三木 康資

    三木社長

    もちろんやるよ。10年以上続けて、もうやめられない(笑)。そういう催しも社員同士のコミュニケーションを促す一助になるんじゃないかな。

  • 長田 和也

    長田

    社員全員どころか友だちや家族も参加できる、すごく楽しいイベントですよね。

  • 三木 康資

    三木社長

    業界や企業のイメージというのは、仕事内容そのものよりも、むしろ人間関係を含めた職場環境に左右される部分が大きいと思うんだ。昔の建設業・建設会社のイメージを引きずったままだと、これからの若い人を惹きつけることはできない。イメージの変革は大事だよ。いくら機械化・IT化が進んでも、この世界は「人」の力が動かしているのだから。

社長×社員 座談会 03

03誠実であること。そこに妥協はない。社内も社外も。

  • 浜田 学

    浜田

    伝統という意味では、三木組は百年以上の歴史があります。でも建設業界に限ると、百年企業はそれほど珍しくないですよね。

  • 三木 康資

    三木社長

    百という数字よりも、この変動の時代に生き残ってこられたのは、働いている人間がまっとうな仕事をしてきたことの証拠。もちろんお客様にも恵まれてきた。お客様と真摯に向き合うという姿勢だけは、今までもこれからもずっと変わらない。そういうことだよ。

  • 長田 和也

    長田

    協力会社さんの中にも、何代にもわたって三木組とお付き合いのあるところは多いですよね。僕が現場に入りたての頃も、そういう職人さんたちに優しくしてもらったりしました。それはやっぱり歴史あってのことだと思います。

  • 三木 康資

    三木社長

    たしかに、戦時中も含めて百年間ずっと関係の続いているお取引先もある。うちではよく「誠実」という言葉を使うけれども、それがすべての基本。会社は個人の集まりだから、一人ひとりが誠実であることが大切なんだ。それがお客様に伝わるんだよ。

  • 長田 和也

    長田

    本当に、この会社はどの部署にいっても嫌な人っていないと感じています。

  • 三木 康資

    三木社長

    それは、そういう人を選んで採用しているからかもしれないね。仕事はまじめにやって当たり前。それに人間味というプラスアルファがほしい。他人の気持ちがわかる人であってほしいんだ。営業も現場も総務・経理も同じだよ。

  • 浜田 学

    浜田

    採用のときも含めて、たしかに社長はいつもそうおっしゃっていますよね。そういう人間味のある人たちだとチームでも仕事しやすくなります。私の部門は扱う仕事の範囲が広く、一人では完結しません。営業や工事部にお願いにいくことも結構あるんですが、そういうときに嫌な顔ひとつせずにやってもらえるのは、すごく有難いこと。全社的にいい雰囲気だと思っています。

  • 長田 和也

    長田

    現場では、三木組社員は所長の自分ともう一人係員の二人だけですが、協力会社の職人さんが多いときでは1日50人くらい働いています。先ほども言ったように付き合いの長い方も多いので、先に職人さん同士で話し合ってくれていたりして、とてもやりやすいですね。

  • 三木 康資

    三木社長

    その中でも特に現場で注意していることはある?

  • 長田 和也

    長田

    妥協せず、常に細かいところまで図面の検討をするようにしています。なぜそこまでやるか、その意義をお客様に伝えるのは難しいんですけど、絶対にそこは妥協しない。先輩に教えてもらったことです。

  • 三木 康資

    三木社長

    相手に見えないところもちゃんとやるということだね。どの部署でも同じですが、妥協しないのはうちの根幹。妥協していたら三木組はいままで続いていないよ。さて、二人とも部長や所長として責任ある立場に就いているけれども、これからの目標を聞かせてくれるかな。

  • 浜田 学

    浜田

    私はもうすぐ勤続24年になりますが、自分の持っているものを後輩たちにどんどん伝えて、一人でも多く良い人材を育てていきたいと思っています。

  • 三木 康資

    三木社長

    それには、できるだけ責任のある仕事をさせることだね。失敗してもいいからチャレンジさせる。それをフォローするのが上の役割。それが会社のためにも自分のためにもなる。

  • 浜田 学

    浜田

    はい。自分も上司から好きにやれと言われて、けっこう好きにやらせてもらいました(笑)。

  • 長田 和也

    長田

    僕も先輩から、できないだろうといってやらせないのがいちばんダメ、可能性を奪ってはいけないと言われました。実際、僕は若い年代で重要な仕事を任せてもらっていると思います。個人的な希望としては、これまでマンションを担当してきたので、今後はそれ以外物件もやってみたい。どんな建物でも、「おれに任せとけ」と言えるようになるのが目標です。

  • 浜田 学

    浜田

    三木組としての今後の目標はどうでしょうか?

  • 三木 康資

    三木社長

    いまの時代、これだけやっていれば大丈夫ということはなくて、常に新しいチャレンジが必要だと考えている。三木組の太い幹の真ん中には守るべき伝統や価値観を残しながら、まわりに枝を増やしていく。ひとつが枯れても補う枝がたくさんあることが大切なんだ。近年、土地の仕入れから行う開発案件を増やしているのも、その一環。そこで必要になってくるのが若い力、そして魅力ある人材。魅力あふれる社員がいれば、それだけ魅力あふれる仕事がくると、私は信じているからね。

  • 浜田 学

    浜田/長田

    今日はどうもありがとうございました!