私は6歳の頃から、母の勧めによりピアノを習い始めました。現在もお世話になっているピアノの先生とは、友人のお母さまの紹介で知り合いました。指導員としても実力のある先生で、周辺では有名であり評判でした。私はその先生の下で約17年間、今でも習い続けています。始めたころは面白みのない練習曲がほとんどで嫌々ながら続けていました。
小学4年生になり、ショパン作曲の「華麗なる大円舞曲」を弾き、中学1年生からはショパン作曲の全24曲で構成されるエチュード集という高度な練習曲集を弾くなど、徐々に弾きたい曲を弾けるようになりました。これは小学校低学年の頃にある程度下積みがあったことと、母が家でピアノを弾いているのを聞いていた影響だと思いました。
さらに私を変えたのは、高校1年生の頃に奈良県の高校生を対象としたピアノコンクールで賞を取ったことです。これにより先生に実力を認めていただき、さらに技術に磨きをかけるようになりました。ピアノの楽しさをやっと覚えた時期でした。この時に弾いた曲はラヴェル作曲の「水の戯れ」です。水らしい様々な動きが繊細に表現されているこの曲は私のお気に入りです。高校時代、大学時代は弾きたい曲を好きなだけ弾いていました。
今では十分な練習時間は取れませんが、部分練習をするなどの効果的な練習を心がけています。現在練習している曲は、リスト作曲の「鬼火」、「メフィストワルツ」、バッハ作曲の「平均律2巻の(2)ト短調」、リャプノフ作曲の「幽霊のロンド」です。私は激しい曲や風のように抜けていく曲、繊細な曲が好みで、特に短調で構成される曲はこれらの傾向が強いです。もし興味があれば動画サイトなどでお聞きください。
これまでは技術をつけてきたことに関する喜びを書き連ねましたが、やはり今も続けられているのは、喜んで聞いてくださる人がいるからだと感じます。毎度私の弾く曲を楽しみにしてくださる母、先生、教室の先輩後輩やそのご家族に感謝しています。
岩坪