この建物は、十津川村の杉板をフローリング・壁・額縁・サッシュ枠などにふんだんに使用した特別養護老人ホームです。
ここの現場で一番印象に残ったのは、初めて躯体のコンクリート打設をした時のことです。
下の階で生コンが流れてくる音とバイブレーターの振動音がした時に、木槌（きづち）を持ち壁の型枠に向かってコンクリートが流れるのを締まるように力強く木槌を叩き生コンが型枠の奥まで行き渡るようにしていました。初めての生コン打設は大変でしたが、勉強になる内容ばかりでした。
引き渡し前日の夕方に現場を見回っていたところ、木部が間接照明に照らし出されるところであったり、西日に照らされた瓦がとても鮮やかで、この現場に関係した皆様のお力添えがあってこそできた建物なんだと思うと感動で胸がいっぱいになりました。
[担当係員]