現場で孤独にならない。
自ら発信すれば必ず応えてくれる
上司や先輩がいる。
建築積算から施工管理の道へ
大学を出て最初の就職先は積算事務所でした。積算とは、建物の設計図などから使う材料や数量を算出し、その建設に必要な工事費を見積もる仕事です。そこで3年間、100件以上のさまざまな建物の積算をするうちに、もっと現場の近くで仕事がしたいと感じるようになり、施工管理の道へ転職することを決意しました。
その際に三木組を選んだ決め手は、取引先が大手デベロッパーから個人オーナーまで幅広く、扱う物件が多様なことです。つまり、あらかじめ決まった仕様を当てはめて似たようなものを作るのではなく、案件ごとに形を考えて完成させるので、そういう現場のほうが自分を成長させられると考えたからです。工事部の現場係員として入社して3年、現在は4つ目の現場となるマンションの建設工事を監督しています。
職人さんとのコミュニケーションを大切に
建築の仕事はスパンが長く、ひとつの建物の完成までに1年以上かかることもあります。それだけ思い入れも強くなりますし、完成したときの達成感はひとしおですね。一方、自分が指示した内容がそのまま形になってお客様へ届くわけですから、発言や行動には相応の責任が伴うことを自覚しています。
私が特に大切にしているのは、職人さんたちとのコミュニケーションです。現場ではときには図面どおりいかないこともありますし、日々の進捗管理はとても重要。そんな中で、何か問題があったとき職人さん自身が気づいて報告・相談してくれるような関係性が大切なのです。休憩中も含めて積極的に会話し、協力会社の皆さんと対等な人間関係をつくるよう心がけています。そうするように指導されたわけではありませんが、三木組の現場では自然とそうしている先輩たちが多いと思いますね。
「いいものを作る」という姿勢が貫かれた現場
建物は設計図だけでなく施工図というものがあって初めて、建築が可能になります。その施工図をつくるのが施工管理部門の私たち。小さな記号がひとつ漏れただけで大変なことになる、責任重大な仕事です。これは学校で勉強してできるものではなく、現場で経験を積まないといけません。
係員としてその現場に立っていて心強いのは、必ず上席(所長)が常駐していること。安心して働けますし、それは当然建物のクオリティにも関係してくる。そういう会社の方針に、「いいものを作ろう」という姿勢が貫かれていると感じます。
いま私は1級建築施工管理技士の勉強中です。早く資格を取得して、所長として現場を持てるようになりたい。図面作成・工程管理、すべての面でまだまだ知識を増やす必要がありますが、先輩たちが持てるものを惜しみなく伝えてくれるのも、有難いことだと思います。